プライスアクションで勝つ方法

テクニカル分析というと、移動平均線やRSIなどのインジケーターを利用したり、水平線やトレンドラインを引いたりするイメージがあると思います。

しかし、テクニカル分析はそれだけでなく、ローソク足の動きを観察するプライスアクションも重要です。日本での認知度は低いものの、とりわけ欧米では非常にポピュラーな手法として知られています。

プライスアクションとは

プライスアクションとは、ローソク足の形や、複数のローソク足で形成されるパターンから、通貨ペアのトレンドの強弱、転換のサインを認識するテクニカル分析です。

プライスアクションはローソク足のみを見ればよいので、視覚的に分かりやすく、瞬時に値動きの予測を行うことができます。

もちろん、インジケーターなど他のテクニカル分析と組み合わせて使用することもできます。すでに得意なテクニカル分析を身につけている方もそうでない方も、プライスアクションを極めれば、トレード成績を向上させることができるでしょう。

プライスアクションのメリット

1  利用者が多く活かしやすい

プライスアクションは欧米トレーダーに人気の分析手法であるため、FX相場が良く動くロンドン時間やNY時間で分析がハマりやすいという特徴があります。

日本時間の夕方や深夜など、相場が大きく動く時間帯に活かせるとあって、プライスアクションを身につければ利益につなげやすいでしょう。

2 値動きを素早く予測できる

プライスアクションのメリットはローソク足の出現時、瞬時に値動きの予測ができることです。

「ピンバーが出現したら売り」といったように、素早くトレードを実行することが可能です。これはサインが出現するまで時間がかかるインジケーターにはないメリットと言えます。

プライスアクションの注意点

大きな相場の流れはつかみにくい

プライスアクションでは、大まかなトレンドの波はつかむことは難しいと言えます。トレンドの強弱や方向性は移動平均線で把握し、反転ポイントは水平線で予測するなど、ほかの分析手法も用いた方がよいでしょう。

大きな相場観はインジケーターやライントレードで、局所的な値動きはプライスアクションで把握するといったようなイメージで使い分けると上手なトレードができるはずです。

水平線を使ったトレードは、逆張りにも順張にも使用することができます。

逆張り⇒水平線での反発を狙ったトレード
順張り⇒水平線のブレイクを狙ったトレード

それぞれ基本的な使用方法をチェックしていきましょう。

2  経験と訓練が必要

プライスアクションで勝てるようになるためには、経験と訓練が必要です。プライスアクションはいつもきれいに現れるわけではなく、中途半端な形で現れたりします。

実際のトレードでは「ヒゲが短く、これはピンバーと受け取ってよいのかどうか・・」など微妙な場面に遭遇することも多いでしょう。その辺のさじ加減は経験を積んで身につけていくしかありません。

反転のプライスアクション

ここからは様々なプライスアクションを紹介していきます。まずは値動きが反転するときによく現われるプライスアクションを見ていきましょう。

ピンバー

ピンバーとは、ヒゲが長く実体が短いローソク足のことを意味します。ピンバーが出るとそれまでのトレンドが反転しやすくなります。

上昇トレンド下降→トレンドへのトレンド転換の場合は上ヒゲが長く伸びます。長い上ヒゲは売りの圧力が強くなっていることを意味します。

一方で下降トレンド→上昇トレンドへの転換の場合は下ヒゲが長く伸びます。長い下ヒゲは買いの圧力が強くなっていることを意味します。

特に水平線付近で出現したピンバーは意識されやすく反転する可能性が高くなります。逆張りトレードが有効となります。

チャートでは、印を付けたところで陰線のピンバーが発生しています。そのため、水平線付近で売り圧力が強まってきていることを意味します。

ピンバーが発生したとことを確認したら、売りでエントリーすることが有効になります。

リバーサルハイ&リバーサルロー

リバーサルハイやリバーサルローは、2本のローソク足で定義されるプライスアクションです。

リバーサルローは、下落相場において1本前のローソク足における安値を更新したものの、その後買い戻されて終値が1本前のローソク足を上回るようなプライスアクションです。

下降トレンドから上昇トレンドへの転換サインとしてとらえることができるため、買いのエントリーサインとしてとらえることができます。

リバーサルハイは、上昇相場において1本前のローソク足における高値を更新したものの、その後売り戻されて終値が1本前のローソク足を下回るようなプライスアクションです。

こちらは上昇トレンドから下降トレンドへの転換サインとしてとらえることができるため、売りのエントリーサインとなります。

トレンド継続のプライスアクション

 今度は、値動きの方向性が変わらずに継続するときに出現するプライスアクションを見ていきましょう。

トレンドが継続している時にトレードするメリットは、ダマシが少なく初心者の方でも利益を出しやすいということです。また、強いトレンドであれば、利益額も大きくなります。

ボーナスを大きく増やしたいときは、是非トレンド継続のプライスアクションを意識するようにしましょう。

スラストアップ&スラストダウン

 強いトレンドが発生しているときに見られるプライスアクションがスラストアップやスラストダウンです。

スラストアップは直前のローソク足の高値を更新して終値が確定するプライスアクションのことです。上昇トレンドの途中で数多く見られ、スラストアップが見られる期間が長ければ長いほど、強い上昇トレンドであると判断できます。

スラストアップが出現したら、なるべく早くエントリーを行います。すでにポジションを持っている方は、ポジションを保有し続けて利益を伸ばしましょう。

スラストダウンは直前のローソク足の安値を更新して終値が確定するプライスアクションです。下降トレンドの途中でよく見られ、スラストダウンが見られる期間が長ければ長いほど、強い下降トレンドであると判断できます。

スラストアップが見られているときのトレード戦略は、ポジションを持っていれば、ポジションを保有し続けることが大切ですし、買い増しや売り増しを行うことも有効となります。ポジションを持っていなければ新規でエントリーを行っても良いでしょう。

一般的に下落相場は上昇相場より一気に進行する傾向があるため、スラストダウンが見られたときは大きな利益を出すチャンスとなります。

インサイド&アウトサイド

インサイドやアウトサイドは値動きの一時的な停滞を示すプライスアクションです。

インサイドとは、ローソク足の上ヒゲ~下ヒゲの間に、次以降のローソク足がすっぽりと収まるチャートパターンです。陽線か陰線は問いません。

買い、売り、どちらかの圧力が高まった状態から、方向感のない相場への移行時によく出現するプライスアクションとして知られています。インサイドの出現後は、値動きのエネルギーが貯められている状態と解釈してもらうとよいでしょう。

チャートのように、インサイドの大きなローソク足(母線と呼ぶ)の値幅からブレイクすると、ブレイクした方向にトレンドが発生することが多くなります。トレードの狙い目は、ブレイクアウト後の値動きについていくというものです。

一方、アウトサイドはローソク足が直前のローソク足をすべて包み込むというものです。大陽線が出現すれば上昇圧力の高まり、大陰線が出現すれば下落圧力の高まりと判断することができます。

トレードの戦略は、アウトサイドの2本目のローソク足が陰線であれば売り、陽線であれば買いを仕掛けるのが基本です。

ただし、チャートのように一旦反発してからトレンドが形成されることもあるので、その場合は反発を待ってからエントリーを行うと良いと思います。